安全衛生活動とPDCAサイクル

 お疲れ様です。品質管理課の山口です。今日は、安全衛生活動について書いてみました。

 安全衛生活動を意味あるものにするために、PDCAサイクルを適用することは非常に大切なことです。まぁ、安全衛生活動に限らず、製品の品質向上や労働効率の向上なんかにも基礎となるのがPDCAなんですが…

 安全衛生活動にはKY活動とか新コスモスとかいろいろとありますが、やっぱり一番身近なのはKY活動ではないでしょうか。毎日やることですし。ちなみに“KY”は「空気読めない」ではなくて「危険予知」の頭文字をとったものです。

 このKY活動ですが、建設業に携わった方なら必ず経験しているものだと思います。朝礼で作業現場の所長さんや各業者の職長さんが中心となって、その日の作業内容と考えられる危険を予測して、どのようなことに注意して作業にあたるかを、全員で考える“あれ”です。

 KY活動をはじめ、安全衛生活動というのは労働災害を防ぐためには欠かせない活動なんですが、残念なことに「漫然~~」、「面倒くさ~」感がダダ洩れなのもよく見れる風景だと思います。

 それは、「形だけやっとけば良し」という意識の低さと「活動をどう活用できるか」を理解していないこと、それに安全衛生活動はすぐには業績アップにつながらないからだと思っています(ただし、1度でも重大事故を起こすと会社がつぶれることだって少なくないんだけどね)。

 なので、安全衛生活動をしたら、必ず結果を確認する。危険な行動を見たら、その情報を共有して自分たちの安全に反映させる。しかも、それらは誰もが直感的に理解できるように実行すなくてはいけない。そのための方法として使いやすいのがPDCAサイクルなんです。

 PDCAサイクルというのはPlan(プラン、計画)・Do(実行・実施)・Check(チェック・確認)・Action(分析・改善)を何度も繰り返すことです。これは一つ一つの業務、業務全体に対して、決して完結することなく、延々と続いていきます。ぐるぐる繰り返すのでサイクルなんですね。

 実務的には、その日の作業内容・工程・他業者とのオーバーラップする部分や時間などの情報を全ての関係者で共通理解します。そして考えられる危険を全員が少なくとも一つは発表するようにします。ここまでがPです。そして実際の作業にあたります。これがDです。作業終了後に進捗状況、計画とのズレ、自分が認知した不安全な事、改善案をそれぞれが発表します。これがCです。では次はどうすればもっと安全に、効率的に仕事ができるかを全員で話し合い翌日の計画や改善方法を決定します。これがAとなりPDCAサイクルが1回転します。CとAに関しては、作業中でも必要であれば暫時実行することもあると思います。

 安全衛生活動における「漫然感」は「自分の意見は取り入れられないだろう」「会社や上司の言いなりでいい」という「どうせ自分なんて」から生まれるんだろうなと思っていますし、たぶん間違っていないでしょう。

 もし、毎日の朝礼で、上司が「この改善案は〇〇さんが出しました。それを実行した結果、作業の安全性が向上し、作業効率も向上しました」(〇〇にはあなたの名前を入れてください)と言ってくれたら、照れくさいけどうれしくないですか?

“安全衛生活動とPDCAサイクル” への2件の返信

    1. 品質管理課、山口です!
      この度は当社サイトへのご訪問、ありがとうございます。拙い文章ですが、参考にしていただければ幸いです。
      今後も、よろしくお願いいたします。

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