建築鉄骨製品検査技術者について

お疲れ様です。品質管理課の山口です。
今回は建築鉄骨製品検査技術者について少々。
鉄骨造の建物は高層建築物はもちろん、平屋や2階建ての店舗・住宅といった低層建築物、カーポートに至るまで世の中には溢れかえっています。
鉄は木材に比べて機械的応力に強いので、木造に比べて柱や梁の数を少なくできるメリットがあり、高精度な加工もできるので、短期間に建てることができます。
ただ、それだけ工場での製作には高い精度と溶接の正確さが求められます。寸法に狂いがあったり、溶接が雑だと、現場で鉄骨を組み立てることもできませんし、地震などの時に建物が崩れる原因になります。
工場ではもちろん図面に基づいて正確且つ丁寧に製作は行っているんですが、それを担保するのが「製品検査」です。
製品検査報告書にサイン、押印するには「建築鉄骨製品検査技術者」の資格が必要です。
資格を取るには実務経験をクリアし、1次試験と2次試験に合格しなくてはなりません。
費用も5万円くらいかかります。しかも有効期限は5年。
コスパ的にはどうなの?と思うかもしれませんが、それでも鉄工所ではなくてはならないものですので、普通は会社がお金を出してくれます。
ただこの資格を取るには、願書の提出から取得まで1年くらいかかります。
自分も1年前の4月に願書を提出し、1次試験対策講習会を受講して7月に1次試験を受験。
合格発表が8月で、1次試験に合格すれば、2次試験対策講習会の申し込みをします。
2次試験対策の実技講習が本試験の数日前に行われます。
本試験はこの講習会で使われる試験体で行われます。
2次試験の合格発表が、年明けの2月に来ました。
なぜ、こんなに試験から時間がかかるかというと、この試験体が日本全国を移動して講習会+試験を行うので、合格発表は最後の2次試験が終了してからということになるのでしょう。
試験の難易度自体は、落ち着いて取り組めばそれほど難しくはありません。それぞれの測定器具の使い方、測る場所、試験体の方向の見方を間違えなければ大丈夫です。
注意する点といえば、スチール製のコンベックスルールを戻すときに指を切ることがあります!(←これ、講習会でやりました)
痛くはないんですけど、出血がすごくて、それでパニックになります。本試験の時は軍手は使えないので、あらかじめ指にバンドエイドを貼っておきました。
幸い、2月の合否判定では合格していました。早速登録料を支払ってもらって、もうそろそろ登録証が届くはず。

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